このサイトの趣旨は如何にH8SのToolChainとしてGNUを使うか、です。
ですが、まず手始めに、簡単にH8S IPコア搭載ボードを動かしてみたい。。。
H8Sのルネサス純正コンパイラ+ルネサス社純正ICE E10A-USBエミュレータの組み合わせで試してみます。
IPとボード仕様をどうコンフィグレーションするか、というのはこのサイトの趣旨から大きく離れるので、以下の仕様でコンフィグレーションできた、というところから始めます。
1.環境
IPとボード仕様:
CPU:H8S C3000S1
FPGAボード:MAX10
MAX10ボード:

赤丸で囲んだところに、LEDが5つあります。
それぞれ、H8SのPA0,1,2,3,4と接続されているコンフィグレーションになっています。
という事で、PA端子を制御して、LEDを点滅させてみます。
使用ツールチェイン:
ルネサス純正H8Sコンパイラ:
以下サイトより評価版をダウンロード可能。
https://www.renesas.com/jp/ja/software-tool/evaluation-software-tools
使用ICE(オンチップデバッギングエミュレータ):E10A-USBエミュレータ
2.プログラム
Hewの使い方説明は割愛しますが、Hewを使って空プロジェクトを作り、main()に簡単なプログラムを書きました。
void main(void)
{
char data;
int i, j;
*((char *)0xfffeb9) = 0x1f; //Set PADDR
data = 0;
while(1){
*((char *)0xffff69) = data;//PADR
for(i=0; i<100; i++) for(j=0; j<10000; j++); //Wait a bit
data += 1;
if(data > 0x1f) data = 0;
}
}
3.実機にダウンロードし実行
実機とE10A-USBエミュレータを接続し、ダウンロードしました。
接続図は以下です。

プログラムのダウンロード&実行領域としてH’000000 – H’000FFFを使って動作しました。この環境ではこの領域として、内蔵ROMがRAMで実装されているため、E10A-USBエミュレータから容易にダウンロードができます。
以下リンクから動作している動画が見れます。(2秒ほどですが)